2010/11/07

▼ニュースバリュー-ツイッター・ブロガーVS既存マスメディアのデモ報道

〓ニュースバリューとは-「ツイッター・ブロガーが報じた《権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会》主催デモ」VS朝日新聞が報じた《反中国デモ報道》」by あいば達也の「世相を斬る」
 10月24日に続き「権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会」主催のデモが、11月5日行われた。正確な参加人数はハッキリしないが、24日が1000人、今回が1200人、うなぎ登りとは言えないが、徐々に義憤を感じる国民に浸透している感じがする。ツイッターの情報発信を核にした、「今の日本はちょっと変」に気づいた人々の自然な流れの集合は、画期的価値がある。
 実は、この画期的「権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会」と云うデモは、日本で行われた初めてのツイッター、ブログ仲間のオフ会的部分が多いのかと思うと、必ずしもそうではない。2,3人のグループはあるが、殆どが見ず知らず、「初めまして!」から始まる集合体のデモである。日本初のこのようなデモは、本来相当なニュースバリューがあるのだが、日本のマスメディアはまったく報道する様子を見せない。
 このような現象は、政治的と云う捉え方よりも、社会学的捉え方に置いて、重大な価値がある。 マスメディアによって偏向された報道に嫌気をさしていた人々が、ネットと云うツールを駆使し、独自の意見集約を行い、バーチャルな世界だけでの意見交換だけでは物足りずに、リアルの世界に飛び出してきた。思いの程は、参加者の一人ひとり、少しずつ異なるのだろうが、バーチャルだけでは駄目、リアルにも直面しなければ、と云う思いもあったことが想像できる。
 そして、それ以上に価値があるのは、国民の上にのしかかっている様々な権力構造の圧力に抵抗しようと立ちあがった事である。足った1000人程度と云う言い方もあるだろうが、デモ参加者を動員する団体や資金援助されたデモではない事に絶大な価値がある。 明らかに「プロ集団のデモ」と「素人集団のデモ」が対極的に表面化している事実は、見逃せない。