2010/11/01

▼1969年に衆議院選挙に初出馬したときの選挙公約で、小沢一郎氏は「...官僚政治を打破し、政策決定を政治家の手に取り戻さなくてはならない。

1969年に衆議院選挙に初出馬したときの選挙公約で、小沢一郎氏は「...官僚政治を打破し、政策決定を政治家の手に取り戻さなくてはならない。政治に新しい考えを取り入れ、浄化と刷新を行う」と宣言している。

昭和44年(1969)12月に衆議院選挙に初出馬したときの選挙公約を紹介する。
「現代の社会は多種多様化した欲望が生まれ、政治がこれに応えきれず、国民生活と遊離している。このために政治不信が生まれ、社会的に大きな混乱が起きている。さらに政治が無力化して官僚に政策決定を任せているため、生き生きとした政治が行われていない。このままでは、日本の行く末は暗澹たるものだ。こうした弊害をなくするため、まず官僚政治を打破し、政策決定を政治家の手に取り戻さなくてはならない。政治に新しい考えを取り入れ、浄化と刷新を行う」。

...小沢氏はこの時すでに高度に成長した資本主義の矛盾に気がつき、政治が適切に機能せず官僚に政策決定を任せていることに、日本の将来をきわめて危惧している。要するに戦後の民主政治をきわめて憂慮しているのである。そのために官僚政治を打破し、政治の浄化と刷新を行って、真の民主政治の確立を宣言しているのである。  
「日本一新運動」の原点(25)平野貞夫