2010/11/01

現代ビジネス 「衆愚の時代」を考える-検察審査会は信用できない?

現代ビジネス 「衆愚の時代」を考える-検察審査会は信用できない?

▽鳥越俊太郎-「朝日新聞の論調は『市民=正義』。これはとんでもない考え方ですよ。犯罪者だって市民、市民にはいい市民もいれば悪い市民もいる、これが現実なんです。」

▽評論家の佐高信氏が言う。「はっきり言って小沢を起訴した検察審査会の市民感覚っていうのは、死んでる民の『死民感覚』ですよ。メディアの言いなりになって、『小沢袋叩き』に乗っかってるわけでしょ。...メディアが世論を盛り上げて、その世論に乗ってメディアがさらに過熱報道して、世論がまた叫ぶ。だからいまは、絶賛か、袋叩きかしかないんです。」

▽かつて「ヨロン」は「輿論」と書き、立場のある人間が責任をもって述べる意見のことを指した。
 一方の「世論」は「セロン」と読み、噂話、流行発言、場当たり的な発言を意味したと言われている。文芸評論家の富岡幸一郎氏が語る
「いまの『セロン』の代表ともいえるのが、世論調査でしょう。フランスなどでは、世論調査が国家に悪影響を及ぼす言論操作になるとして、規制を設けているほどです。
 日本国民を見ると、国家意識は薄れているし、『パンとサーカス』(物質的な欲望と好奇心をあおる見世物)ばかりを欲する人も増えている。